せいろ、蒸篭、セイロ。つまり蒸し器。中華せいろといえば!の超有名店、横浜中華街に店舗を構える照宝で購入しました。
とにかく料理にかける時間を減らしたいので、せいろを使った蒸し料理を活用しよう!と思った次第。
せいろはずいぶん昔に手を出し、使いこなせず仕舞い込んでいたらカビさせてしまった苦い経験があるので躊躇しましたが、その時のことを思い出し今回は慎重にサイズを選びました。
せいろのサイズ選び
「人数による大きさの目安」はあてにならない
「せいろ サイズ」などでググると、1〜2人なら18cm、3人で21cm、4人家族なら27cmが良い、というように家族の人数によってサイズの目安を表現している例が多くあるのですが、これはさっくりと無視。
せいろの大きさの決め手は、人数ではなく 材料をお皿にのせたまま蒸したいかどうか の1点だと思います。
せいろに入るお皿の大きさは?
せいろ(外径) | 中に入れられる器 | 大きさの目安 |
15cm | – | 食卓にそのまま出して可愛いサイズ |
18cm | – | 中華まん1個 |
21cm | 15cm 5寸皿 |
中華まん2個 |
24cm | 17cm | 中華まん3個 |
27cm | 21cm 7寸皿 |
メインのおかずを1皿で作れるサイズ |
30cm | 24cm 8寸皿 |
せいろの大きさに対して、中に入れられる器のサイズの目安の表を作ってみました。
実際には上の表よりももう少し大きめのお皿も入る(例:21cmのせいろに17cmのお皿も入れられる)ようですが、照宝の店員さんに詳しくお話しを聞いてきたところ、中に入れる器の大きさがせいろの内径にぴったりすぎると蒸気が回らなくなるのでオススメしない、とのこと。
絶対、お皿 in セイロ Style!!!(我が家の場合)
セイロの使い道で一番に思いつくのは肉まんやしゅうまいを蒸すことですが、お皿ごとせいろに入れて蒸せるとアサリの酒蒸や肉豆腐など料理の幅が広がります。
お皿が入らないサイズのせいろではクッキングペーパーか葉物野菜を敷いたうえに食材を置いて調理をすることになりますが、肉や魚などの油がせいろに滲みると後片付けが面倒だし、そもそも汁物は調理できないのでせいろの出番が減る原因に…。私が数年前にせいろを全く使わずにダメにしてしまった理由がコレでした。
そのため、今度せいろを買うなら絶対にお皿が入るサイズ!!と心に決めていました。
素材選び
照宝のセイロには4種類あって、杉が最も安価で桧が最も高価です。
- 杉
- 杉上製
- 竹
- 白木
- 桧
杉と桧だと5倍近くお値段が違うのですが、価格の差は基本的に耐久性の差とのこと。店員さんいわく「価格の違いは味の差じゃないよ!」。そりゃそーだ。
ただ、耐久性以外では素材によって同じ外径のセイロでも蓋の高さや内寸が違ったりするので要確認です。
30cmの桧(ひのき)セイロを買いました
時短料理のためのせいろという選択なので、私は大皿盛り付けスタイルが希望。
また我が家ではメインのおかずには7寸以上のお皿を使うシーンが多いので、二人家族でも27cmか30cmのせいろが必要、ということに。たった3cmの差ですから、楕円のお皿も入れられるようにと大きいほうの30cm、そして最もカビに強いという桧を選びました。
30cmのセイロは人数目安だと6人用(!)と書かれているような大きなサイズですが、実際にお皿をセットしてみるとそれほど大きく感じませんでした。
実際にお皿をセットしてみる
アラビアのEevaオーバルプレート。楕円の長辺が25cm、短辺が23cmです。ちょっと窮屈ですが、短辺側に余裕があるので蒸気は回りそう。
続いて沖縄のやちむん、染付7寸皿。理想的なサイズ感です。
セイロにinして使う場合、フラットな器より立ち上がりがあるものの方が取り出しやすく、汁もこぼれず使い勝手が良いです。
16cmのステンレスボウルと、野田ホーローのレクタングル深型Sの組み合わせ。別素材を同時に調理できるのもセイロの魅力。
オプションで蒸し板も購入
照宝ではセイロと専用鍋のセットも売っていますが、手持ちの鍋を使いたかったので蒸し板を購入しました。
上の写真のドーナッツ状のアルミ板が蒸し板。これがあると鍋の大きさをある程度気にせずセイロが使えるし、ガスの火がセイロを焦がすこともないので便利です。
せいろの基本的な使い方
- 初めて使うときは15分間空蒸しする(水に浸してから使う必要はない)
- 使い終わったら固く絞った濡れ布巾で拭くだけ、洗わない
- 絶対に洗剤は使わない。どうしても取れない汚れは薄めた酢水で拭く
- 食材直置きの場合は必ずキッチンペーパーなどを敷いて使う。蒸気孔をあけるのを忘れずに!
- 仕舞い込むとカビるから出しっぱなし推奨
- 食材の汁や油がセイロに染みても、それも味だと心得よ(そうなの?)
セイロの良さ
- とにかく手軽で簡単なこと。材料を切ってセイロに入れるだけで、何を蒸しても美味しくなる
- 竹編の蓋から余分な蒸気が逃げるので食材がべちゃっとしない
- セイロで蒸したお豆腐最高
収納場所
木製品なので生乾きが大敵。風通しがよい場所に保管が基本です。
我が家はココ。
レンジフードから伸びる鉄製の棚の上です。
見た目さえ許容できれば、台所道具って出しっぱなしが一番便利なんですよね。建築家 阿部勤さんのご自宅のごっちゃりキッチンに憧れる身としては、世の中のミニマリズム、断捨離ブームに逆らって、これからもばんばん魅力的な調理器具を購入していきたいです(いいわけ)。
コメント
いつもはるさんの記事には驚かされます。せいろなんて全く興味なかったのに、欲しくなってしまいました。笑
興味深い記事をいつもありがとうございます。
ところで、せいろと関係のない質問で恐縮なのですが、はるさん宅の、窓台、窓の四方枠は、メーカー品などではなく、オーダーされたものでしょうか?
わが家の窓をはるさん宅のようにスッキリ仕上げたいのですが、今現在使用予定のウッドワンのシートばりの窓台がどうしても好きになれず、代替品を検討しているところです。
お手数おかけしますが、教えていただけたらうれしいです!
ぴちさん
せいろ、これからの季節にめっちゃオススメです。ぜひ♡
ご質問の件、我が家の四方枠は大工さんに現場でスプルース材で組んでいただき、ペンキ屋さんに塗装していただいたものになります。
スプルースなので弱いかなぁと心配していましたが、今のところ目立った傷もなく大丈夫そうです。
ご参考になれば嬉しいです♡
スプルース材なんですね!やっぱりシートを使わずに、本物の木に塗装したものって雰囲気いいですよね。
参考になります、ありがとうございます!
そして質問ばかりですみませんが、スプルース材の厚みや、塗装のペンキについても指定されましたか?
もしおわかりであれば参考にさせてください!
窓枠については建築家氏と相談して、とにかく細く!&存在感を消して!ということで、
巾(厚みの部分)20mm、チリ5mmで指定しました(でも今確認したらチリ10mmで施工されてる…orz)
素人的には幅が10mmで施工できたら美しい!と思いましたが、建築家氏いわく、薄くても20mmだそうで。
塗装はつぶし塗装ということだけで、ペンキの種類などは塗装屋さんお任せです。
ご参考になれば♡
細かく確認までしていただいて本当に助かります!
しかも10mmなことに気づかせてしまい、申し訳ない、、でもとっても美しい窓でうらやましいです!
窓台も奥が深いんですね、薄けりゃ薄いほど良いってもんでもないんですね。勉強になりました。
塗装屋さんに頼む資金力がないので自分で塗ろうかなあと思います!
はるさん宅がとっても好みなので、また質問してしまうかと思いますが、何卒よろしくお願いします。笑
ありがとうございました!
ご参考になれば嬉しいです!
塗装屋さん、家の中でほかに塗装をする箇所があれば、まとめて頼んでしまうことで単価を安くできると思います。
我が家は建具(トイレのドアなど)と、窓枠と、スチール階段、手すりなどを全部お願いしました。
窓枠だけのためにお願いすると確かに高価ですよね…
施主塗装も一生の思い出ですよね。応援してます♡
好みと言っていただけてとても嬉しいです~。またのご質問お待ちしています(笑)