気軽に窓掃除ができる?窓ふきロボット『ウインドウメイト』を使った感想

ウィンドウメイト

我が家は窓の数こそ少ないものの、メインの窓は大きく掃除するのが大変でした。
また、引き違いではないので手を伸ばして掃除することが出来ない窓もあったりして、竣工当時から気になっていた窓ふきロボットを試してみることにしました。

いま簡単に手に入る窓ふきロボットは大きく分けて2種類、ECOVACS社のWINBOTか、セールス・オンデマンド社のウインドウメイトです。
電源コードがあるWINBOTは電気で吸引ファンを回して窓に吸い付くタイプ。一方、ウインドウメイトは磁力でお掃除ユニットと動力ユニットをくっつけて窓を挟むタイプ。
WINBOTは電力供給がなくなった時のために命綱を窓に取り付けて使います。この命綱と電源コードの取り回しが案外面倒そうだな…と思い、ウィンドウメイトを選びました。

機種選び

ウィンドウメイト

ウインドウメイトは 磁力で窓ガラスを挟み込む仕様のため、使用する窓の厚さによって使用できるモデルが異なります。磁力の強弱以外は仕様は同じ。
公式サイトで窓の厚みを測るメジャーを無料配布しているので、資料請求して自宅の窓厚を確認してから該当の機種を選びます。

ウィンドウメイト
窓厚測定メジャー

このとき、ウインドウメイト各機種は定められた窓厚以外には対応していない点に注意。
厚い窓に対して薄い窓用モデルでは力不足であるというのは当然ながら、厚い窓用のモデルも規定より薄い窓は拭けないんだそうです。窓に対してひっつく力が弱すぎても強すぎても、ナビゲーションユニットがうまいこと動かないから、とのこと。

我が家の窓厚を測ってみたところ、メインの大窓は22mm、ほかの窓は20mmでしたので、窓厚17mm~22mmが掃除できるRT22を選びました。

掃除してみよう

ウィンドウメイト

右がナビゲーションユニット、左がお掃除ユニット 。

ウィンドウメイト

毛足の長いほうがお掃除ユニット用のパッド。床用モップのような柔らかい手触りです。一方ナビゲーションユニットパッドのほうはしっかりとした固めのパッド。

ウインドウメイトの口コミを読むと「窓の両面が一度で掃除できる」と書かれているものを多く見かけて期待していたのですが、個人的にはナビゲーションユニットはあくまで窓ガラス保護のためのもので、お掃除目的ではないと感じました。

お掃除してみる

ウィンドウメイト
ウインドウメイト稼働の様子

説明書に従って窓に取り付け、スイッチオン。ういーん、ういーんと音を立てて動き出しますが、あれ、予想よりも動きが鈍い…?
横と下方向への移動はそこそこスムーズですが、上方向の移動に苦労している様子。
さらには、どうにか上りきっても「くまなく隅々まできれいに」ではなく、二回Z字を描く程度で、あとは方向転換に異常に時間がかかったり、ずーっと一か所でぐずぐずとしていたり。

それでもなんとかお掃除は終了。仕上がりはというと、拭き残しがあるのはもちろんのこと、清掃パッドがしっかり通り過ぎたところは綺麗になるのですが、移動するためのローラーの跡がついてしまう部分もあり、正直「期待していたほどでもない」感じでした。

この窓は窓厚22mm(私個人による計測)なので、RT22の守備範囲内のはずですが…。窓に対して磁力が弱かったのが原因か?でも22mmの窓に22mm用の機械を使ってちゃんと拭けない、っていうのはシビアすぎやしませんか、とも思います。

ウインドウメイトで掃除できない窓

窓厚が28mmより厚い窓

ウインドウメイトは「磁力で2つのユニットをくっつけて掃除する」という性質上、現行では28mmより厚い窓は拭けません。
最近は住宅の高断熱・高気密化が進んでいて、複層ガラスを採用することも多いと思います。窓厚28mmというのはそれほど大きな数字ではないので、ウインドウメイトを使う場合は必ず事前に窓厚測定をしたほうがよさそうです。

一辺が70cm未満の窓

窓の厚さだけでなくサイズにも縛りが。

てっきりユニットが回転できる幅がある窓ならOKかと思っていましたが、 「一辺が70cm未満の窓はNG」だそうです。知らずに幅65㎝の滑り出し窓にセットしてしまったら確かに正しく動作しませんでした。

ウィンドウメイト

お掃除をしてくれないのでおかしいなと思ったら幅が65cmだった窓

窓の開き方にも注意

片引き+FIXの組み合わせの窓(HK,HKKと表現されます)のFIX部分にウインドウメイトは(一人では)くっつけられません。外でお掃除ユニットを支える人、室内からナビゲーションユニットをくっつける人の二人がかりであればOKですが、外に出られない位置の窓だとアウト。

我が家のメインの開口も片引き+FIX+片引き(HKK)なので、さあお掃除しよう!と思った時にユニットをくっつけられずに唖然としました…(結局、手伝いを呼びました)。
事前にシミュレーションしていれば当然分かったことなんですが、窓ふきロボットへの期待だけして考えもしませんでした(汗)。ちなみに縦すべりだし窓+FIXの場合も窓が開く方向によっては取り付けられないかもしれません。

では、どんな窓に向いているのか?

仕上がりもそこそこ、使えない窓も多く、ロボット自体の収納に場所も取る…。

万人ウケはしないであろうウインドウメイトですが、想像するに「人間が掃除するのが物理的に難しい場所にある大きな窓で、かつウインドウメイトを取り付けられる開口がそばにあり、(多少仕上がりが雑であっても)掃除をしてもらえたら嬉しい窓用」としては優秀だと思います。

言葉にすると「どんな窓だよ!」と思われるかもしれませんが、まさに条件そのままぴったりの窓をウインドウメイトが掃除している動画がこちら。

時短家事「窓拭きロボで」プロ並みの仕上がり!両面ピカピカ驚きの機能3つ | Sumai 日刊住まい

さすが発売元によるPR記事…。よくぞここまでウインドウメイトの良さが活かされる窓を見つけてきたな!!と感心してしまいました。そしてこの動画だと拭き残しもなくすいすい動いてお掃除しているんですよね…。

やはり我が家の場合は窓の厚さに対する機種の選び方に問題があったのかなぁ。

おまけ:専用洗剤が優秀だった

ウインドウメイト専用洗剤

ところで、いままで窓ガラスはアルカリイオン水とMQ-Duotexで掃除していたのですが、ウインドウメイトの拭き残しを掃除する際、家にあった床用モップにウインドウメイト専用洗剤を吹き付けて拭いてみたらびっくりするくらい綺麗になりました。

ウインドウメイト専用洗剤

ウインドウメイトは窓ガラスをなでるだけなので、その程度の動きでも汚れが落とせるように洗剤にも工夫が凝らされているのでしょうか。モップの毛足がクリーニングパッドと似ていたのもよかったのかもしれません。

まずはレンタルでお試しをオススメ

そんなわけで、我が家の窓ふきロボットデビューは残念な結果に終わってしまいました。
ウインドウメイトは窓のサイズ、開き勝手、厚さなど諸条件がそろわないと快適に掃除してもらえないという点で床掃除ロボットと比べて汎用性が低く、ルンバほど誰にでもオススメできるものではないなと感じます。

本体価格も7万円弱と高価ですし、導入検討時はまずレンタルして試してみたほうがよさそうです。

ウィンドウメイト

今回、我が家もRentio(レンティオ)でレンタルしました。注文した翌日には届いて、1週間レンタルで5,980円(送料込み)。
クリック1つで返送のための集荷依頼ができ、通常の利用範囲内による故障・破損は負担額ゼロ円の保険料込みで気軽にレンタルすることができました。
また、レンタルすれば収納場所に腐心することもないし、メンテナンスも不要だし、 常に最新機種が借りられるというメリットも。

始めて家電レンタルを試してみましたが、申込・支払・返送などもクリック1つで済み、想像よりも楽だったので、商品購入前のお試しという意味ではもちろんのこと、時々使う家電は購入せずレンタルで済ませるというのもアリだなと感じました。

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