以前、素敵なキッチンのあるお宅として記事にした阿部勤さんのご自宅のをスケッチで紹介した本『中心のある家』が復刊ドットコムから復刊されていました。
復刊前のオリジナル版では副題が「くうねるところにすむところ―子どもたちに伝えたい家の本」とあったように易しい言葉でご自宅の「良さ」を語っていらっしゃって、かつてそこで暮らした一つの家族の愛と、その後お連れ合いをなくして一人で暮らす男性のほんの少しの寂しさと、それを包み込むたっぷりと茂る木々の優しさを感じる良い本です。
良い家とはこういう家のことを指すんだろうな、としみじみ感じます。
オリジナル版はずいぶん昔に廃刊になってしまっていたので私は図書館で借りたのですが、
これから案内する家の場面を
みなさんが自由に想像できるように
そして気持ちよさが感じ取れるようにしてもらうために
この本を塗り絵本としました。
心とからだで感じながら塗ってみてください
とあるように、掲載スケッチはすべて白黒。図書館の本に色をつけるわけにいかず、うずうずした気持ちを抑えて閲覧したので、復刊は朗報でした。復刊ドットコム、いい仕事するな!
阿部さんのご自宅は構造としては本当にシンプルで、入れ子になった箱が2つあるだけのほぼ直方体をしています。単純なつくりの中に何か所も「居心地の良さそうな場所」がある様子は、いくら見ても見飽きません。早速買って色塗ろうっと。
阿部さんの本ではこちらもオススメ。魅惑的なごっちゃりキッチンが好きな方は、ぜひ。
コメント
“かつてそこで暮らした一つの家族の愛と、その後お連れ合いをなくして一人で暮らす男性のほんの少しの寂しさと、それを包み込むたっぷりと茂る木々の優しさ”
素敵な表現ですね。空気感が目に浮かぶようです。
阿部さんのご自宅の雰囲気ってほんと私の理想なんです!
物が多いのに味わいがあってうるさくなくて住人のスタイルを感じるこの達人の域にどうやったら辿り着けるのでしょう。
こうも違うか…と自分のごっちゃりキッチンを見てがっかりですよ(笑)
まっくさん
わわ。お褒めいただき光栄です(照
阿部さんのご自宅、本当にいいですよね。家もモノも木々も楽しそうにそこにある、っていう感じで。
先日行った近代美術館の「家展」でも模型が展示されていましたが、本物どおり、しっかり模型もごっちゃりしていました(笑)
阿部さんのお宅を見るたび、小動物だけの動物園と園長さんというイメージを(勝手に)抱いています。
美しく整えられた物がないすっきりなお宅も素敵ですが、私も理想は阿部さん宅のような“住人のスタイルがしっかり反映されている”お宅です。
達人の域へ到達する切符が「持って生まれたセンス」でないことを祈って精進するばかりです…
こんにちわ。
一人暮らしのマンションリフォームにあたりブログを参考にさせていただいていたのですが
その中で阿部さんの中心のある家に惹かれました
連絡をとり今阿部さんとすすめているところです
素敵なご縁をありがとうございました
KEIKOさん
コメントありがとうございます。
阿部さん設計でリフォーム!とっても羨ましいです!!!!!!
きっともう何十年もそこで過ごしたような、居心地の良い空間が生み出されるのだろうなと想像します。
私の拙いblogが少しでもお役に立てたとのこと、大変嬉しく思います。
家づくりを楽しんでくださいね♡