『日本の家1945年以降の建築と暮らし』を観に行く

東京駅を後にして向かったのは竹橋にある東京国立近代美術館。『日本の家 1945年以降の建築と暮らし』を観覧するためです。

終戦後、多くの人々の家が借家から「持ち家」に代わり、建築家による住宅が数多く建てられてきました。この展示会では日本のモダニズム建築の父ともいえるアントニン・レーモンドから吉村順三の系譜や、黒川紀章の中銀カプセルタワービル、難波和彦の箱の家シリーズに見られる『モジュール化』の歴史などなど、日本の代表的な住宅建築の歴史を一通り眺めた後、最近の住宅建築の実例を模型や建築家視点から学べるつくりになっています。

会場の半分は写真撮影可能。

藤本壮介さんの超有名作、スケスケ全面ガラス張りのお宅House NAの模型や

オンデザイン+中川エリカさんデザインの横浜のシェアハウス、ヨコハマアパートメントの模型など、眺めるだけでも楽しい展示が多く、会場も人でにぎわっていました。

出典:Japan Architects.com

本展示の最大の目玉の一つ、清家清設計の『斎藤助教授の家』実物大模型も。(人が多くて撮影しなかったのでJapan Architects.comの写真を引用)

一方、私が最も気になったのは中山英之さんのO邸。

京都の路地に建つ小さな住宅で2009年竣工の作品です。私は(個人的に)奇をてらった住宅デザインが好きではなくて、商店建築ならともかく、住宅建築は住み心地の良さが第一!!と思っているのですが、このO邸はデザインと機能性が絶妙なバランスで同居している稀有な設計で感動しました。

住まい手は京都工芸繊維大学の教授で工業デザインがご専門だそう。なるほど、だからこそ、このタダモノではないカーテン使いでしたか…。


出典:Akane Moriyama

写真だけでなく、↓動画を見るとO邸の心地よさがよく伝わってきます。

O house / Hideyuki Nakayama Architecture (HD) from aether on Vimeo.

本展示、ローマ・ロンドンの巡回で大好評を博し、満を持して東京開催!ということですが、『石の建築文化』を持つヨーロッパ人には驚嘆・感動的な内容も、日本人遺伝子が深く刻まれた身には物珍しさはあまりないので、もう少し各住宅の建築意図を詳しく掲載するとか、展示方法に工夫が欲しかったかな?という気もします。

とはいえ、平面図だけでは伝わってこない「空気感」をつかめる建築模型が見られる展示会は貴重。10月29日までの企画展なので家づくり中の方にはオススメです。
公式ガイドブックはこちら。定価¥3,200なのにAmazonでは1,000円以上も高く売られている(なんで?)ので、書店か、新建築Onlineで購入した方が良いです。ちなみに東京駅の丸善本店には在庫がありました。

(最終更新:2018-10-05)
コメントを閉じる

Leave a Reply

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

  Subscribe  
Notify of
家づくり暮らしのモノこどもとの生活