我が家は主寝室とフリースペースのある2LDK+ワークスペースですが、各部屋をドアなどで仕切っていないので2階建て一軒がまるまるワンルームになっています。さらには大きな吹き抜けと1,2階に大型の窓があるので、間取り的にはかなり『寒そうな家』です。
そのため、断熱材はウレタン吹き付け方式を採用し、床下に暖気を送り込むエアコンを仕込み、さらには床暖房も設置して、寒さ対策には気を配りました。
2018年初夏に竣工し、今シーズン、我が家で過ごす初めての冬を迎えたので、日々の生活の感想を書いてみたいと思います。
断熱材が良ければ、暖房いらずでぬくぬく?
設計中は『吹付断熱を採用したら家じゅういつでもぽかぽか!日中は暖房いらず!!』くらいの快適度を夢想していたのですが、実際にはそんなこともなく、無暖房だと普通に寒いです。
いくら断熱材があるといっても家自体が発熱するわけではないので、暖房要素がなければ寒いのは当然。当時、私は設計ハイになっていたんだろうか?
特に我が家は日当たりが悪く太陽熱による暖房効果がまったく望めないので、エアコン/床暖など機械による暖房が必須でした。
暖房は床暖とエアコンの合わせ技
実際の暖房の運用としては、毎日リビングの床暖房をタイマー設定して6時~8時、17時~20時に稼働させ、寒さに合わせてワークスペースのエアコン(床下エアコン)と2階のフリースペースにあるエアコンを動かしています。
空気を乾燥させないという点では床暖だけを使ったほうが良いのですが、床暖には即効性がないので、床に寝転がっているならともかく、家全体を温めようと思うとずいぶん長い暖房時間が必要になるのでエアコンとの合わせ技に落ち着きました。
床暖だけをつけていた時期に我が家においでくださったゲストにはずいぶん寒い思いをさせてしまいました…汗
2階でエアコンを、1階で床暖房をつけると、30分程度で家中を「暖かくもないけれど、寒くもない」という状態に持っていけます。また床暖をつけている場合、ある一定時間が過ぎると『暖気が上がって家の中で対流が起きどこからともなく冷たい風が吹いてくる』状態になるのですが、2階でエアコンを運転させていると暖気と冷気が混ざり合ったものが下りてくるので、床暖だけつけている時よりも冷気を感じにくく効果的でした。
暖房コストは1か月約9,000円程度
我が家の床暖(ガス)とエアコン(電気)の暖房にかかるコストの合計は、12月の1か月で約9,000円(都市ガス代5,000円+電気代4,000円)でした。私が一日中家にいて仕事をしているため、日中留守にするお宅だったらもう少し安くなるはず。
追記;寒さが深まってきた1月は12,000円でした。
一方で、我が家ではあまり熱心に暖房しておらず「寒くない」程度にとどめているので、もっとぽかぽかぬくぬくにしたい場合は金額がUPすると思います。個人的には「家の中全部がいつも寒くない」でこの金額なら御の字かな。
ちなみにガス代・電気代はリンナイの専用アプリから確認しています。我が家は給湯器・床暖ともにリンナイなので、このアプリで毎月の電気・ガスの使用量を把握し、実際の請求額と照らし合わせて大体の暖房コストを計算しました。
どこでもリンナイアプリ MC-302(A)シリーズ|リンナイ
床暖は定時運転がコツみたい
床暖の扱いに慣れていなかったころは、頻繁にスイッチオン/オフさえしなければいいと思い、「寒いと思ったらスイッチオン」「出かける用事、睡眠時間などに合わせてスイッチオフ」というように住人の行動に合わせてオンオフしていたのですが、しばらく使ってみたところ、住人の都合に関わらず定時スイッチオン/オフで、毎日朝晩家を温めたほうが暖房効果が高いと感じます。家を冷え切らせないことが肝要のようです。
家じゅうが同じ温度で快適
設計中に夢見ていた『夜に暖房すれば日中はいつでもぽかぽか』的な思惑は外れましたが、それでも「家の中が寒くもないけれど暑くもない」状態は想像以上に快適でした。暑さ寒さに振り回されることがないとでも言いましょうか。
吹き抜けや高い天井は暖房効率の敵!!とされることが多いですが、我が家の場合はオープンな間取りのおかげで床暖+エアコン1台でなんちゃって全館暖房が実現でき、家じゅうどこへ行っても寒い場所がなくて嬉しいです。
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