ガデリウス玄関ドア(オーク)に施主塗装をする話、実践編です。
塗料
デュブノ…塗りムラ防止、防カビ効果のある下地オイル
ドノス…防腐効果を持たせた木目を生かした着色塗装(薬剤を含まない防腐塗装)
を選びました。
やってみた
塗装前の素地のドア。
まずは下塗り材のデュブノから。デュブノは浸透性のプライマーオイルで、木材に浸透して仕上げのカラーオイルがムラになるのを防いでくれるほか防カビ性能もあるとのこと。浸透性なのでばしゃばしゃ塗っていきます。軽いテクスチャーなので塗りやすく、ぐんぐん木材に吸い込まれていって楽しいです。
玄関ドアはウレタンをガルバリウム鋼板でサンドイッチしたうえに木材を張り付けたものなのでデュブノを吸い込める量には限界がありますが、ドアの枠部分は塗っても塗っても吸われていく感じ。
特にオークではなく(おそらく)レッドシダーが使われている鍵受けの部分は心配になるくらいオイルを吸い込み、色が赤黒くなっていきました。柔らかい樹種は塗料の吸い込み量も多いと聞いていましたがこれほどとは!
デュブノを塗ったところ。しっとり濡れ色。
塗ってから20~30分で浸透しなかったオイルを拭き取り、24時間乾燥させて終了。次はドノス(カラーオイル)を塗布します。
ドノスは着色させることが(も)目的ということもあって、同じ浸透性でもデュブノよりは吸い込まず、「塗った」感じが強くなるので厚塗りにならないように気をつけました。刷毛を使うと筋が残りやすいので出来るだけコテ刷毛で塗り伸ばしていきます。
1回目塗りあがり。オーク材にオーク色を塗ってオークっぽい、という感想も奇妙ですが(笑)赤味が抑えられてオークっぽい色合いになってきました。
2回目塗りあがり。
これで完成です。塗装にかかった時間は全工程合計で3時間程度。天気の良い日に鼻歌を歌いながら作業するにはちょうど良い作業量でした。塗料もとても伸びが良く塗りむらが出にくいのでDIY初心者には扱いやすかったと思います。
塗っている時には刷毛筋がついちゃったか??と心配した部分も、乾いたら他と見分けがつかない仕上がりになっていたのでほっとしました。テクニックが要らないのはありがたい。
当初検討していたオスモカラーウッドステインプロテクターのオーク色サンプルと比較したところ。
以前にサンプル木片で塗料の比較をした際に「はっきりとした発色を求めるならオスモ、木目を出したいならリボス」と感想を書きましたが、実際の塗り上がりもだいたいそのような感じになりました。
ただ実践編ではデュブノ(プライマーオイル)を塗ったせいか、サンプル塗装(上の写真)の比較の時よりはオスモとリボスの差は縮まったような印象です。リボスの透明感を大事にしたい場合は、耐候性は落ちるかもしれませんがデュブノを塗らずに仕上げると良いかもしれません。
以上、玄関ドアの施主塗装レポートでした!
今回使用した材料
コテバケ
広い範囲をすいすいと塗れるし、毛羽立ちも少なく扱いやすかったです。ヘッド部分が取り換えられるので塗料を何種類か使う場合も洗う手間が減って便利。
カラーオイル
リボスのカラーオイルで一番有名(≒汎用性の高い)ものはカルデットですが、今回は屋外専用のドノスを使用。
事前に大橋塗料さんに問い合わせたところ、カルデットと基本的に性能に違いはないそうで、玄関ドアくらいの面積であれば屋内使用も問題ないとのこと。カルデットより安価なのが嬉しい。
プライマーオイル
防カビ効果のある下地オイル。耐候性を高めたい場合は使用推奨とのこと。塗り心地もよいし、使ってよかったです。
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