光井戸とその効果

建築系の本を読んでいて知った「光井戸」という設計。
ライトウェル、または単に井戸とも呼ばれるようですが、要するに天窓と吹き抜けを組み合わせて、屋根からの光を深く落とすための構造のことだそう。
我が家の新居は南側すぐに山肌が迫り、北側は実家建物に近接する日当たりの悪い土地なので、この光井戸についてとても興味を持ちました。

しかし建築家氏があまり天窓に肯定的でなく、天窓は不採用になりそうで光井戸も実物が見られなくて残念…
と思っていたら、一番身近な場所に光井戸がありました。

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現居の天井です。
現居は1階建てですが、普通よりもずっと高い屋根高にしてあり、天窓から光を落とし込んでいます。光井戸は通常の天窓と違い、上の写真のように吹き抜けで囲んでいるため、吹き抜け部分の壁に光を複数回反射させることによって、普通の天窓よりも効果的に光を長い距離落とし込みます。

実際、この光井戸の真下はとても明るく、生活していても「天窓があってよかったな」と思うシーンは多いです。直接的に光を取り込めない部屋を明るくさせるには実に効果的だと思えます。

一方で建築家氏によると天窓のデメリットは以下。

  1. 施工精度が悪い場合は雨漏りの心配がある
  2. 天窓として市販されている商品は断熱性能が良いものがあまりない
  3. 夏は暑い

我が家の新居の間取りでは、東側に大きく窓を取ったので、光井戸はあまり効果をもたらさないかもしれませんが、部屋が細かく分かれている間取りで、かつ日当たりの悪い土地の場合は効果的だと思います。

コメント

  1. 最近、はるさんの記事がウチのプランのツボにハマります。
    ウチの階段ホールが少し暗いというのに当初から気づいていたのですが、居室じゃないし、変態間接照明にしたのでそれを活かせばいいし(笑)、トップライトは雨漏り心配だしとスルーしてました。
    工事が始まってから建築家よりココやっぱり暗いと思うのでトップライト入れませんか?と言われ悩んだ結果、これまで雨漏りしたことは無いということでしたし、入れることにしました。ミニマムサイズの熱貫流率2.33なのでまあギリ許容範囲かなぁと。
    トップライト入れるならベルックスと思っていましたが、熱貫流率変わらない、FIXにする、小さなサイズにするということで結局LIXILスカイシアターのプチFIX入れることにしました。そして、ライトウェルな造りになります。

    • kingswingさん
      実はkingswingさんのお宅の建築現場をこっそり覗いているんです…ふふふ。
      ライトウェル、かなり効果があると思います。現居のリビングはライトウェルのおかげでほぼ電気要らずです。
      階段上部の天窓ってすごくすごく雰囲気ありますよね。階段そのものが高さがあるところに、空から降り注ぐ光というのはとても幻想的です。
      現場にもよるのでしょうが、トップライトは工事が始まってからでも追加OKなんですね。
      我が家もやっぱりほしい!となったら建築家氏を説得してつけたいと思います。
      現居のトップライトはベルックスなんですが、ベルックスは枠が大きくて大げさな感じになるから嫌がる建築家も多いみたいです。
      熱貫流率2.33ならアリですよね。ワイドウィンを受け入れようとしている身としては、2.33が羨ましいです…。