天井羽目板について悩む話(1)

我が家は片流れの勾配天井です。設計当初から、2Fの天井から軒天は同じ素材で統一感を出そう、と建築家氏と計画していました。

候補1:ウェスタンレッドシダー(米杉)

出典:木想商会

天井羽目板といえば、のウェスタンレッドシダー(米杉)。このランダムな色目が意匠性に富んだ美しい仕上がりになります。素材としても狂いが少なく、施工性が高い良い素材とのこと。
我が家も当初はウェスタンレッドシダーに決めていました。

でも、計画が進むにつれて、ウェスタンレッドシダーの持つ強い印象が我が家のコンセプトに合わない気がしてきました。要するに、いつものパターンの「見飽きた」ということですね…。

候補2:木毛セメント板

隅健吾氏設計の根津美術館の軒裏にも使われているこちら。
木毛セメント板とは、

リボン状に細長く削り出した木材をセメントペーストで圧縮成型した建材

出典:竹村工業
で、吸音性に優れた準不燃材です。もともとは下地材ですが、住宅特集などでは仕上げ材として使用されている例も多くみられます。

隅健吾設計の根津美術館の軒天も木毛セメント板。

ざらっとした仕上げの感じが好みなので、レッドシダーに代わる案としてどうかと建築家氏に提案したのですが、「テクスチャーが怖い」と却下されてしまいました。残念。

でも、なんとなく「怖い」という意味はわかる気がします。人間の魂が塗りこめられているような感じがします(そうか?)

候補3:フレキシブルボード

s-2014-03-10-10.06.29出典:ekip

以前に床材として検討していたフレキシブルボード。木毛セメント板同様に、下地材ですが最近は仕上げ材としても使われています。これも仕上がりの荒々しさが好みです。でもやっぱり建築家氏には無視されました…(笑)。

勾配天井から軒天への自然なつながりという点を強調するには、羽目板に比べて方向性の印象付けが弱くて不適ということでしょう。残念。

候補4:シナ合板突きつけ貼り

出典:アーキプレイス

一時期は建築家物件のアイコン的存在だったシナ合板の天井。シンプルで癖がなくどんなインテリアにも合います。そして木目があるので視線を外へと誘導するという当初の目的にも合っています。

建築家氏もいいね!と言ってくださったので、すわシナ合板採用か?!と盛り上がったのですが、工務店さんから「屋外になる軒天に合板は使いたくない」という意見が出てあえなく撃沈。
無垢材と比べると、合板はどんなに塗装をしてもぶよぶよになって剥がれてきてしまうリスクが高いそう。

候補5.ヘムロック(米栂)

出典:無垢フローリング

白木っぽさの残る素直な色目、特徴のなさが特徴的なベイツガ(ヘムロック)の羽目板です。強い印象を持たないので飽きなさそう。お値段もレッドシダーよりも安く、ぜひこれで!!
と、心に決めていたのですが

耐朽性は低く、特に含水率の高い状態では腐りやすい  1)  参考:https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000099962 

そう。内装材としては問題ありませんが、軒天に使って大丈夫なのか?という根本的な問題が…。

追記:後日、やはり屋外には向かない材であることがわかりました

候補6.ピーラー(米松)

出典:ニチカ(株)

アピトンというハードウッドや、いわゆる杉板などを探してみましたが、板目の雰囲気が何か違う…。
と、探して探して見つけたのが米松。これこれ、この感じ!!
聞けば、古くから外装材として使われている樹種だそうです。最近の事例を探すとウェスタンレッドシダーしか出てこないので全く知りませんでした。
ただ…お値段が…(汗)

ということで、羽目板探しに迷走することになります。

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COMMENTS & TRACKBACKS

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  1. By RX-8-RED

    若い頃は創作料理とかを頼むこともあったけど、最近はやはり定番の料理の方が美味しいと思える確率が圧倒的に高く思えるので、そうするケースが多いです。
    で、我が家の羽目板は、屋内も屋外もレッドシダーにしました。
    メンテを配慮してバルコニー手摺はセランガンバツ、ウッドデッキはウリンにしましたが。
    でもはるさんの家は目指すものが高いですから、難しいですよね。
    楽しく悩んでください。

    • By はる

      RX-8-REDさん
      羽目板、レッドシダーにされたんですね。
      材木屋さんがいうには最近はやはりレッドシダーを選ばれる方が圧倒的に多いそうです。
      代替案としてイエローシダーを薦められましたが、お値段が…(汗)
      我が家はデッキ材はイタウバを薦められました。
      デッキに使えるならイタウバの羽目板を…!と思いましたが、なぜかデッキ材って羽目板には加工されないんですよね。硬すぎるのでしょうか。

  2. By 鯛ぞ

    以前に一度コメントさせて頂きました。
    堀部さんのお弟子さんと一緒に家造りをしている者です。

    私の場合は、Jパネルを採用しました。
    普通のJパテルでは無く内側を化粧材にしたものです。
    屋根の構造材と化粧材が一緒になるようにしました。

    • By はる

      鯛ぞさん
      Jパネルで構造+化粧ということは、屋根通気を取らない構造ということでしょうか?
      我が家は屋根断熱なので通気層必須で…。
      Jパネルは以前お邪魔したお宅でフローリング+天井材として使われていたのを見ました。国産材ですし、シンプルで良いですよね。

      • By 鯛ぞ

        Jパネルの上にネオマファームという断熱材と通過垂木で通気をして、その上に構造用合板、インシュレーションバード、ゴムアスルーフィング、ガルバと言う順になっています。

        • By はる

          鯛ぞさん
          詳しくありがとうございます。屋根通気を取ったうえで、Jパネルが天井仕上げ材という構造なんですね。
          Jパネルは杉板だけだと思っていたのですが、ヒノキもあるとのこと。建築家氏が節嫌いなので杉はNGなのですが、ヒノキでに提案してみたいと思います!

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