ポーターズペイントショールームに行ってきた

DIYで雰囲気のある塗り壁を施工できることで人気の塗料、ポーターズペイントのショールームへ行ってきました。

ローラーではなく刷毛で塗るのが特徴のペンキで、素人でも刷毛目の美しい塗り壁が施工できます。有名建築家さんの設計物件でも採用されていたりして、以前から気になっていた建材です。

ペンキの種類

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ショールームの一面には、サンプルとして同色で仕上がり違いのペンキが塗り分けられていました。むかって左のドアの隣から3つ、STONE PAINT COARSE (ストーンペイントコース)、STONE PAINT FINE (ストーンペイントファイン)、EGGSHELL ACRYLIC (エッグシェルアクリリック)。ここまでがDIYでも施工できるペンキとのこと。

右半分はプロによる施工が必要な石灰系のペンキ。見た目の好みから、今回は左の3つ(DIY可能なペンキ)についてのみ話を聞いてきました。

STONE PAINT COARSE (ストーンペイントコース)

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出典:Porter’s Paint

石英が含まれていて、ざらざらとした風合いのある壁に仕上がるペンキ。
メリットはやはりこの手仕事感のある風合い。刷毛で塗るからこその仕上がり。光が当たった時に最も映えるのもこのペンキとのこと。
我が家では階段のある北側の壁に大開口からの光を当てて雰囲気を楽しみたいと考えているので、まさにこの「光が当たって美しい壁」を求めているのでした。

デメリットは手触りが荒いので、服がひっかかったり、肌が擦れると怪我をする(かも?)という点だそう。個人的には触ってみた感じそれほど気になるものではありませんでした。

STONE PAINT FINE (ストーンペイントファイン)

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出典:Porter’s Paint

刷毛目はありながらも、つるりとエレガントな風合いのペンキ。マットな仕上がりでいわゆる「塗り壁」のイメージになります。

EGGSHELL ACRYLIC (エッグシェルアクリリック)

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出典:Porter’s Paint

先のストーンペイントファインよりも艶のある仕上がり&手触りのペンキ。濡らした布で拭いてもOKなのはこのペンキだけだそうで、トイレや手洗い周りに塗りたい場合はこれがオススメとのこと(もちろんほかの場所にも可)。
つるりとしている分、ストーンペイントファインよりも明るい印象がありました。

色を選ぶ

ポーターズペイントの色は全部で288色。ベンジャミン・ムーアの3600色(!)には及びませんがそれでもかなりの数です。ニュアンスのある魅力的な色が多く、カラーカードを見ているだけで飽きません。

ショールームに行くまでは、モールテックスの真っ黒キッチンに合わせてリビングダイニングの壁はグレーがいいかな、と思っていました。ですがショールームのグレーの壁を見てもなんとなくしっくりきません。のっぺりしすぎていて、せっかくの刷毛目や石英の混じったざらざらとした陰影のある質感が表現できていない感じ。
これなら日塗工の色見本から選んだ普通のペンキをローラー施工するのと変わらないのでは??と思いました。

ポーターズペイントに期待しすぎたか…???と焦りましたが、「のっぺりしている」と感じたのはどうも色によるようです。
というのも、グレー以外の候補として考えていたPumiceのストーンペイントコースのサンプルを見せていただいたところ、かなりいい感じ。

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上の写真の、カラーカードの後ろに映っているのがサンプル。ざらざらとした質感がよく表現されています。Pumiceは緑がかった不思議な魅力のある色で、甘い印象がないクールなベージュです。

出典:Porter’s Paint GIFU

これはぜひストーンペイントコースで施工したい!と思わせる色でした。

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お願いするとA4サイズの厚紙に塗ったサンプルを2週間お借りできます。次の建築家建築家氏との打ち合わせに備えてお借りしてきたのは、写真上から以下の5色。

  • Aniseeds
  • Van Helsing
  • Elegance
  • Chocolate Torte
  • Pumice

うち、AniseedsとVan Helsing, Pumiceがストーンペイントコース。残りがファインです。

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写真ではわかりづらいですが、暗い色(ここではEleganceとPumice以外)は白く擦れたような跡がすぐついてしまい、そしてとても目立ちます。アクセントウォールを真っ黒に近い暗い色で塗りたい、と思っていた私にはこれも誤算でした。むむむむむ。

一方、考えてもいなかったElegance(名前からして視野外)は、名前から想像するよりもクールな印象を併せ持つ良い色。この色はストーンペイントファインのマットな仕上がりにぴったりでした。
総合して考えるに、ポーターズペイントで私のイメージ通りの仕上がりを求めるならば、暗い色よりも明るい色を選ぶべきのようです。

施工価格は?

ポーターズペイントでは色では値段が変わらないそうなので、ペンキの種類だけ決めれば見積もりが取れます。DIY施工でペンキだけを購入するなら値引き一切なしの明朗会計。ただし、ペンキを購入するためには塗り壁体験ワークショップに参加する必要があるそうです。
施工を依頼するなら設計担当または工務店さん経由での打ち合わせが必要とのこと。

我が家は施工面積が広いので、DIYではなく施工まで依頼する前提で見積もり依頼したところ、約340㎡で120万円(下地別)でした。

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後日追記

結局、我が家では予算オーバーのためポーターズペイントで仕上げることができませんでした。でも施工してもらった壁紙がペンキ下地材として使用できる(むしろ下地そのもの)壁紙のため、十数年後、壁が汚くなった時期に上からペンキを塗るリフォームをしようと考えています。その時にはポーターズペイントも選択肢に入れられるといいのですが。

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