小さな家で楽しむスタイルのある暮らし
先に「イメージ固めにもっとも参考になった本」として記事にした本。下記の実用系の本2種類や中村好文さんの本に比べると文章はとても少ないです。
でもそこに住まわれている人の生活感が伝わってくる写真が多く、また間取り図もちゃんと載っているので、casa BRUTUSやELLE Decoのように、ため息をつきながら眺めておしまいになる本ではなく、家づくりをするための参考図書になりえる本。
「控えめで、派手なところがなく、でも何とも言えずに居心地がいい家」には強くオススメ。
具体的にはStandard Trade.の家具が好きな人とか。
1. いつまでも快適に暮らす住まいのセオリー101
ブライシュティフト一級建築士事務所主宰の本間至さん著。
掲載されている物件のテイストに惹かれた、というよりも、設計上の工夫のイロハに興味があって、本屋さんで立ち読み後に購入しました。
豊富な事例写真と、撮影した場所と向きが記載されている間取り図付きの解説で分かり易く解説されています。
間取りが決定したあとに、窓の収まりや天井高などを建築家建築家氏と相談するのに使えそう。
2.一生使える!住宅の高さ寸法
「一生使える」のタイトル通り、実務か学生用の実用本のようですが写真つきで分かりやすく書かれています。
図面上の数字を視覚的に置き換えるのに役立ちそうと思って購入。
タイトルには「高さ」とありますが廊下幅などの記載も一部あり、「幅2500mmの廊下に階段と書斎スペースがあったら狭いか」というような具体的な事例が写真で確認できるのが見ていて参考になります。
個人的には天井の高さを有効的に低くしたいので、写真上で高さの考察ができるのは便利。
中村好文さん著作
小さな家が好きな建築家といえば、の代表格、中村好文さん著。氏はレミングハウスという設計事務所を主宰していますが、ウェブページを持たないので、中村さんの設計した建物を見たい場合、施工した工務店の写真を見るか、こういった著作・新建築などの書籍などを探すことになります。ご本人の設計に対する思いなども知りたかったので購入。
先に『小屋から家へ』を読み、氏の建築に対する考え方に共感してさらに『普通の住宅、普通の別荘』を購入したら、実は『普通の住宅~』の方がいわば第一巻的な位置づけで、『小屋から~』は続編だったというオチ。
『小屋から家へ』はそのタイトル通り、一般的にイメージされる住宅よりもずっと小屋感が強い作品が多く紹介されていて、2坪の物見小屋からはじまり、最大でも建坪28坪の12の魅力的な建物が紹介されています。
対して『普通の住宅、普通の別荘』は30坪程度のお宅が15作品掲載されていて、実際に自分の家を考えるときにはこっちの方が参考になりそうなお宅が多いです。
自邸を建てるにあたって建築家の著作を参考図書にしたいわという場合に、どちらか1冊選べと言われたら『普通の住宅、普通の別荘』をオススメ。
ミナペルホネンの皆川明さんファンの人には『小屋から家へ』をオススメ。巻末に中村氏との対談が掲載されていて興味深い内容でした。
片付けの解剖図鑑
最近はやりの片付け、断捨離本ではなくて、「片付けられる家を作るには、家をどう設計すれば良いか」が書かれている本。冒頭の解説にもあるように「すでに家を建ててしまった人は読まない方がいい」本です。
書かれている内容は、収納の設計についてほぼ直感的に考えていたことそのままでしたが、設計のプロによって順序立てて、かつイラスト付きで解説されているので思考整理に役立ちました。
コメント
[…] ニコ設計室のマシューさんのお宅は家づくりの参考にした本リストでも挙げた『小さな家で楽しむスタイルのある暮らし』にも掲載されているお宅ですね。 […]