配筋5日目と構造計算の話

本日の我が家の工事は基礎配筋5日目(着工後の通しの工事日数は数えそびれたので諦めました(苦笑))
季節外れの10月に二度もやってきた台風のおかげで工程が2週間後ろにずれこんでいるからか、基礎屋さんの親方が「鉄筋量が多い!普通の家の2倍はありますよ!!」と焦っていたからか  [1]  配筋されている様子を見ている限り、そんなこともなさそうなのだけど    、今日から突然職人さんの人数が倍増して工事にあたっていただいています。
変態なので等間隔に美しく並ぶ鉄筋の姿にぞくぞくします。

そういえば、我が家は木造ですが建築家氏のこだわりで構造計算をしてもらっています。
建築基準法では以下3つの条件に合致する建築物(建築基準法6条1項4号に規定されていることから4号建築物と呼ばれます)は構造計算が義務付けられていませんが、建築家氏は設計する物件は常に構造計算をしているとのこと。

  •  100㎡以下の特殊建築物もしくは特殊建築物以外(住宅・事務所)の建物で
  • 木造で2階建て以下かつ延べ床面積500㎡以下かつ高さ13m以下かつ軒の高さ9m以下
  • 木造以外で平屋建て以下かつ延べ床面積200㎡以下

昨今の大地震などの影響で、この4号建物の(構造計算が免除される)特例の見直しが検討されているようで、4号建物の木造住宅であっても構造計算をする設計士さんが増えているそうですね。

被災者を苦しめる「4号特例」

ケンセツ的視点 熊本地震を受けて、「4号特例」の見直しがまた議論に上がってきた。4号特例とは、木造戸建て住宅などの建築確認で、構造関係の審査が省略される建築基準法の規定のことだ。

個人的には構造計算大歓迎!だったので、費用が余分にかかることも気になりませんでした。
災害に強い家にする、ということもそうですが、構造計算することの最大のメリットは、意匠性と安全性のバランスが取れた設計になることだと思います。我が家の場合も、床下エアコンを仕込むために基礎の立ち上がりを通常より少なくしたり、崖際すれすれに建つための基礎形状の検討、2Fの本棚を支えたいけれど梁をかけられない部分の構造など、見えないけれどとても重要な部分で構造設計士さんにとてもお世話になりました。

我が家の例を挙げるととても地味なものしか出てこないので(苦笑)素敵な例を…。

隅切りの家

出典:リオタデザイン

リオタデザインが設計した「隅切りの家」。
2Fは柱無し、屋根は木造立体架構とのこと。もちろん、目障りなコボットもありません。すごい!これが実現できるのは構造計算あってのこと。

このような、構造計算をすることで木造建物でもここまでできる!という例が満載された本がこちら。

アトリエ系設計事務所の木造建物を文字通り陰から支える構造設計者 山田憲明氏の27件の事例が紹介された本です。実務者向けの本なので建て主が気軽に参考にできる内容ではありませんが、写真を見るだけでも「これ木造??!!」と叫びたくなるような事例が多くて楽しいです。

References

References
1   配筋されている様子を見ている限り、そんなこともなさそうなのだけど 

コメント