丸亀市猪熊弦一郎現代美術館に行ってきた

海の日の3連休を利用して、香川県の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館に行ってきました。猪熊弦一郎氏についてはこちら。猫好きのおじさん、高島屋の包装紙のデザイン、という知識しか持たずに訪問しましたが、展示がシンプルなのでとっつきやすく、親しみが持てる内容でした。

美術館の設計は谷口吉生氏。近代建築の特徴である「直線・コンクリート・ガラス」の使い方が絶妙で、「カッコつけてないのにカッコイイ」、真のイケメンのような建物でした。

ファサードではプリミティブな動物の絵がお出迎えしてくれます。

2Fのメイン展示室。部屋の外周に沿ってスリットが仕込まれていて、上から光が降り注ぎます(太陽光ではなくて蛍光灯)。

決して強い灯りではないのですが、室内側の暗さとの対比でより明るく感じる仕組み。作品が魅力的に浮かび上がります。

現代絵画ってわりと攻撃的な印象のものが多い気がして個人的に苦手だったのですが、猪熊弦一郎氏の作品は「まぁちょっと描いてみたんですけどね」というようなさりげない空気が漂っていて、眺めているとのんびりとした気持ちになれました。

一方、特別展示だった志賀理江子氏のインスタレーション「ブラインドデート」は超強烈で、生と死の対比を視覚的だけでなく空気そのものとしてぶつけてくるような内容でした。その空間にいるだけで肌が粟立ち、暗闇に吸い込まれていくような恐怖感に襲われます。人間として未熟な私は怖くて怖くて怖くて、ろくすっぽ鑑賞せずに展示室を後にしました。

外廊。ここもスリットからこぼれる光と、陰の部分の明暗差で魅力的な空間になっていました。

現実世界に戻るために、といういいわけのもと、美術館のカフェへ。とても暑い日でしたが「ブラインドデート」を鑑賞してショックをうけた体を立て直すために熱いロイヤルミルクティーなぞを注文。イサムノグチのソファとテーブルのある特等席でのんびりといただきました。フリーフォームソファ、いままで「ああ、イサムノグチだな」と思うだけであまり魅力を感じなかったのだけれど、娘とごろごろぐでぐでと座ってその良さを実感しました。複数人で同時に楽しむにはとても良いソファでした。

ゴールデンウイークに岡山・香川に訪問したのに引き続き、今回も岡山市内にある娘の父親の家(賃貸マンション)に泊まったのですが、幹線道路沿いということもあって窓が開けられず、在宅中はずっとクーラーのお世話になっていました。鎌倉の家では基本的にクーラーなしで生活しているので寝ているときにも暑い・寒いがない生活、というのは新鮮でした。都会の(言うまでもなく、岡山市は鎌倉市よりずっとずっと都会です)マンション住まいの便利さにもちょっと憧れる点もありますが、ふうふう言いながら昼間を過ごして夕方になると涼しい風が吹いてきて「ああ、涼しいねぇ」なんて言いながらビールを飲む…という鎌倉の家の生活のありがたさも改めて感じた旅行でした。

 

2017-07-20 by

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