住宅特集5月号

新建築 住宅特集は毎号欠かさず読んでいます。
号によっては、凡人である私はハテナ?と首をかしげたくなるいわゆる「The 建築家物件」ばかり、というものもありますが、住宅特集という名の通り、人が住むための建物だけが掲載されている専門誌なので家づくり中に学ぶことはとても多いです。

ここ最近の号で気に入って何度も読み返しているのは2017年5月号 特集『敷地に応答せよ』

2017年5月号

いい意味でぶっ飛びすぎていない、でもセンスの良い実直な建物が多い号。

以下、気になった建物たち。

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出典:駒田建築設計事務所
2017年住宅建築賞受賞作品。駒田建築設計事務所設計。
建主さんご夫婦も、すごく美意識の高い方たちなんだろうな、と思わせる都会型スタイリッシュ住宅でした。

構成員が2人の最小社会を支える豊かな場をどうやってこの限られた場所に造れるだろうか、という方向へ向かいました。出来たのは、極端に狭かったり、長かったり、高かったり、低かったり、極大と極小が同居する、様々なスケールと距離感が織り込まれた「小さな街」のような住宅です。

出典:駒田建築設計事務所

「家族」といっても、個人の集合体。私の理想の家は「家族の顔がいつも見られる家」「常にみんながリビングに集まる家」ではなく「家族それぞれが好きなことをしていても居心地の良い巣」だったので、「街のような」というのはとても共感できる形容詞でした。

出典:Japan Airchitects
家の中に路地のある家。この路地の幅は1.3mだそう。

3階建てで、居室部分を上の写真の路地がぐるりと回りながら上へ、上へと導かれる構造です。平面図だとなんていうこともないつくりなのですが、建築知識に載っていた3D図がわかりやすい!空間構成の妙に何度も感心して眺めています。

天川の山荘

出典:新建築online
関谷昌人建築設計アトリエの作品。全長12mの建物の半分を崖に突き出させた超キャンティレバーの筒!

出典:関谷昌人建築設計アトリエ

室内はごくごくシンプルで、幅3間のうち、ユーティリティーに1間、居室2間で縦に配置されています。構造以外はむしろ面白みがない、といってもいいくらい素っ気ない設計ですが、このつくりだからこそ、突き出た先の川辺の景色に意識が集中されます。こちらは週末住宅だそう。こんなホテルがあったらぜひ泊まってみたい。

今回の住宅特集は「敷地に応答せよ」という副題の通り、癖のある土地のもつ特徴を最大限に活かした設計の建物ばかりでした。

我が家の土地は高低差や南側に一切日当たりが望めないこと、山がち、湿気など、一般的には欠点とされることばかりの土地です。そのため、白銀比くらいの長方形に区画された平坦な土地が欲しい…と、土地探しからやり直そうかと思った時期もあったのですが、その土地の良さを活かした適切な設計で建てられた建物には、他とは比べがたい独特な魅力が備わる!ということに改めて気づかされました。

「土地・周囲との調和」は建築家氏も当初から口にされていたテーマの一つです。我が家は歴史的風土保存地区なので街並みに調和していることが特に求められているということもありますが、癖だらけの我が家の土地に、ずっと昔からあったような控えめな佇まいと、その中に光る美しさ。
そんな家にできたらいいなと思っています。

2017-07-01 by

2 のコメント

  1. こんにちは!

    ブログでは公開していないのですが、我が家の設計は駒田さんに依頼しています。
    はるさんのコメントで嬉しくなってコソっと公開です。笑
    Transの内覧会もいきましたよ。感動しました!

    そろそろ着工でしょうか?
    引き続き楽しんで下さい♪

    A男@project634
    1. A男さん
      おおおおおおおおおおおおお!!!そうなんですね、それはもう格好いい建物になる予感しかしないですね!!!!
      そうお聞きすると、今までのblogで記事にされていた各種仕様のテイストもなるほど納得、絶対建物の雰囲気によく合いそうです!!!(すみません、ちょっと興奮しすぎました)
      Web内覧会楽しみにしています♥
      一方わが家…着工…いつするんですかね…(遠い目)

      はる

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